まいど!
暇人の よぴ です。
本日は、書評回になります。
■岡田斗司夫 著
■『超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』
岡田斗司夫さんといえば、、、
アニメやマンガを語るイメージがありますが、
じつは「社会学」的な領域での言説が非常に優れており、
【評価経済社会】
(※貨幣よりも「評価」が優先され、広く流通している社会のこと)
の到来を30年近く前から予言している人物。
今回は、そんな岡田さんが提唱する「いいひと戦略」に着目。
「書評」という形で解説&私見を述べさせていただこう、と。
★ネットで匿名活動してる人
★岡田斗司夫さんに興味がある人
★本書『いいひと戦略』を読んだことがある人
「要約」よりも「私見」が多めな内容です。

↓↓↓当記事の「構成」を視覚化した図↓↓↓

目次
「いいひと戦略」とは何か?

そもそも、「いいひと戦略」とはいったい何なのか?
まずは、「いいひと戦略」そのものについての説明が必要でしょう。
ここでは、本書の内容をもとに「定義」「目的」「注意点」と見ていきます。
「いいひと」の定義
本書『超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』によると、
「いいひと」とひとくちに言ってもあまりに抽象的なので、
いちおう複数の項目で定義づけられています。
・人への親切
・折れない心
・人を褒める
・皆で仲良く
・ノー揉め事
・失敗を許す
赤文字にした項目は、僕が感じる「鬼門」てきな素養になります(後述)。
要するに、周りの人に「愛されキャラ」として認知されましょう、と。
少なくとも、このような「いいひと」に見られるように努力する、と。
すなわち、意識して「戦略的」にやっていこうじゃないかって話です。
「いいひと戦略」の目的
じゃあ、なぜ「いいひと戦略」を採るのかというと、、、
自分が「いいひと」としてキャラクター上場し、
「いいひと」だけのコミュニティを形成するため。
こうなると、「人間関係」「金銭問題」から解放されて、
生きやすく幸せな人生を送れるよ! との主張でした。
これに関しては全くその通りだと僕も思います。
「キャラクター上場」については、
ネット上で一定以上の知名度を獲得する
という意味で使われておりまして、
分かりやすいところでは、、、
岡田斗司夫さん
堀江貴文さん
勝間和代さん
などが「キャラクター上場勢」ですね。
さすがに、このクラスの大物じゃあなくても、、、
僕らパンピーは「1万の壁」を超えればベリーグッド。
PVや視聴回数が「1万以上」集まると動き始めるとのこと。
それで、、、
「いいひとコミュニティ」
についてですが、
もうすでに実例があります。
たとえば、岡田さんのオンラインサロンでは、
数万円するゲーム機を贈ってもらった人や、
十数万円のノートパソコンをもらった人、
あるいは飲み会代をカンパしてもらった人など、
「贈与」や「善意」を基軸に経済がまわっている、と。
そして、贈った人も贈られた人も当然「いいひと」である、と。
また、「ギークハウス」の創設者で知られる、
日本一有名なニートのphaさんなんかも、
いろいろ贈ってもらっています。
Twitterで「〇〇ほしいです。」とつぶやいたり、
Amazon欲しいものリストを公開することで、
物資がガンガン贈られてくるらしいです。
岡田さんいわく、
・コンテンツ
・キャラクター
・コミュニティ
これら「3つのC」が閾値を超えると、、、
「貨幣経済からの解脱」を起こせるとしていて、
岡田さん自身やphaさんはこの領域まで達した人たち。
たとえ、ここまでたどり着けずとも、
「いいひと戦略」を採り続けられれば、
「いいひとコミュニティ」に入れるよ、と。
あと、興味深い小話として、
「Google本社の採用基準」
というものもありました。
どんな人を採用するのかというと、
スキルが高くて経歴が凄い人、
とか思われがちですが、
実際は「グッド・ネイチャード・パーソン」。
すなわち、「いいひと」が採用されるって話。
つまり、「仲間として安全にやっていける人」。
役員たちは、そっちの方を最重要視しています。
スキルは必要な時に必要な人数を、
社外から外注すれば事足りるので、
社員じゃなくとも問題ナッシング。
でも、考えてみれば当たり前かもしれません。
「会社」だってひとつの「コミュニティ」。
となれば、居心地のいい場所にしたいはず。
組織論とかもあるのかもしれませんが、
シンプルに考えて「イヤな人」は弾いて、
「いいひと」だけで構成すべきでしょう。
で、自分が「いいひとコミュニティ」に入りたいのであれば、
あるいは「いいひとコミュニティ」を作っていきたいのであれば、
これは当然ながら、自分自身が「いいひと」でなければなりませんよね。
だからこその、「いいひと戦略」!
「いいひと戦略」の注意点
「いいひと戦略」には注意点、、、
というか誤解されがちなことがありまして、
それは「本当にいい人である必要はない」こと。
「戦略」なので「フリ(演技)」でOKです。
この 世界 には、「 本当 の いい ひと」 なんて 存在 し ませ ん。 どこ から 見 ても「 本当 の いい ひと」 にしか 見え ない 達人 が いる だけ です。
引用:岡田斗司夫 FREEex. 超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略 (Kindle の位置No.1039-1040). Rocket Inc. Kindle 版.
と、岡田さんが言うように、
「見られ方の問題」でして、
中身までは関係ありません。
極端な話、、、
中身が悪人でもいいわけです。
「いいひと」に見られるんだったらね。
とはいえ、「いいひと戦略」っていうのは、
武道における「型」のようなものなので、
だんだん馴染んでいくんだよ、とも。
「いいひと」を演じていれば、
「いいひと」に近づいていき、
中身と外見が一致してきます。
一長一短では身に付きませんが、
続けていくうちに身になるから、
がんばっていきましょう!と笑
このように「フリ=演技」とされてる以上、
「メッキはすぐ剝がれる」とも言われてます。
そのときは素直に謝って再スタートすればOK。
割合的には許してくれる人の方が多いし、
すくなくとも「いいひと」は許すので、
失敗を繰り返しながら上達するのみ。

だからこその「武道」なのかもしれません。
「いいひと戦略」の問題点

ここから本題なのですが、、、
「『いいひと戦略』は本当に可能なのか?」
と、ぶっちゃけ疑問があります。
冷静に考えたところ、
3つのクリティカルな問題点
が浮かび上がりました。
①匿名性の打破
②不可逆性発生
③真偽の不一致
いっこいっこ、解き明かしていきましょう!
①匿名性の打破
まず、いきなり高いハードルが設定されています。
それは、「ネット上であっても顔や実名を晒す必要がある」。
ズバリ、「あなたはwitterで実名&顔出しで活動できますか?」。
今日日、ネットを使わないという選択肢は想定されていません。
当たり前ですが、リアルだけだと接触面積(リーチ数)がしょぼすぎるから。
リアルなら100人に会うのも苦労しますが、ネットなら労せず1万人へリーチ可能です。

え? アイコンとかハンドルネームとかもダメなんですか?
ダメなんだな、コレが。
なぜなら、「匿名ではネットで集めた評価をリアル世界で換金できないから」。
※ここで言う「匿名」とは「顔出しor実名」のどちらか一方も満たしていない状態。
あくまでも、「リアル世界」で幸せになることが「いいひと戦略」上の最終ゴールになります。
・ネット上でちょこっと小銭稼ぎしたい。
・ネット上で愚痴や悪口を言いまくりたい。
・ネット上では基本ROMにて情報収集したい。
こういう動機なら、
別に匿名活動でも、
支障はありません。
でも、「いいひと戦略」は違いますよね。
ネット上で「この人は安心安全ないいひとだ!」って、
評価されながら信用を積み重ねていくのが参入目的です。
で、ある以上、、、
実名や顔出しはマスト。
匿名を信用できるか?って話。
仮に「匿名のめちゃくちゃいい人」でも、、、
ネット → リアルへ評価を引き継ぐのは困難でしょう。
すくなくとも「実名&顔出し」の人からは一線をしかれます。
想像してみてください。
顔出しや実名がマナーのFacebook上において、
カオナシ&ニックネームで活動する「匿名さん」の姿を。
場違いですよね。
信用しがたいですよね。
いるトコ間違えてるよって。
まあ、いまの例はFacebookでしたが、、、
この実名&顔出しスタンスをTwitterでもやれますか?
というのがハードルが高いところでして、ある意味で「鬼門」。
本書の出版から10年以上たった今でも、
いや、ネットが人口に膾炙した今だからこそ、
顔出しして活動できる人はそう多くはありません。
下手なコト言っちゃったり、
スシローでペロペロなんかしちゃったら、
秒で燃え上がって人生全焼するような時代ですので。
Twitterや他のSNSにおいて、、、
実名&顔出しで活動できる人というのは、、、
ある意味での「メンタル強者」じゃないでしょうか?
逆にネットでの実名顔出しなんて、
「弱メンタル」には厳しすぎるし、
ハードルが高すぎないかってコト。
僕については実名&顔出しですが、
(※よぴ = 佐々木庸 と明言してる。)
別に「強メンタル」ではありません。
いろいろ社不すぎてネットに流れ着き、
ここで活動するしかないと悟ったので、
壁際に追い込まれて割り切ったカタチ。

あなたは、実名顔出しでネット活動できますか?
②不可逆性発生
もっとあるんですね、問題点は。
「不可逆性」が発生しちゃう点とか。
「いいひと」で居続ける弊害があるよ、と。
「いいひと戦略」を採り続ける以上、、、
常に「いいひと」を演じなければなりません。
世の中「いいひと」だけなら問題ないんですが…。
「イヤな人」「ワルい人」ってのは必ずいるじゃないですか。
そういう人たちとも、うまくやっていく立ち回りが求められます。
だってブロックしたり避けたら、そりゃ「いいひと」じゃないでしょ。
ネット、とりわけTwitterなら、
「ミュート機能」があるので、
まだやりやすいのかもですが、
致命的なのは、
リアル世界での、
立ち回り方でしょう。
職場や学校や近所など、
固定されている環境において、
「イヤな人」が発生したら最悪です。
「いいひと戦略」の縛りがなければ、
コミットメントを極小にしたり、
強めに出たりもできます。
でも、「いいひと戦略」上はどうするのか?
「イヤな人」にも「いいひと」って思われなきゃで。
そういう人にまで笑顔だったり気遣ったりするってこと?

ストレスフルすぎて死ぬぞ、そんなん。
あと、もっと致命的なのは、
「イヤな人」っていうよりも、
「バカ」とか「テイカー」って、

出典:Twitter
コレ。マジでコレ。
なんか増長するじゃん、「バカ」って。
あわよくば、利用したり搾取したり狙ってますよ。
ターゲットにされたら、
めちゃくちゃメンドイし、
拒絶したらゲームオーバー。
すくなくとも、僕にはムリです。
捌ききれるイメージが全く湧きません。
遮断や塩コミットの方向性でお願いします。

あなたは、「バカ」とも笑顔で付き合えますか?
③真偽の不一致
もし仮に、類まれなる「鋼のメンタル」にて、
【匿名性】【不可逆性】を克服できたとして、
最後の最後には、反り立つ壁が待っています。
それが、、、【真偽の不一致】。
要するに、「必ずメッキは剥がれる」、と。
しかも、剥がれたときに大ダメージを喰らうし、
下手すると、今までのブランドが吹き飛ぶ可能性も。
実例を挙げると、前澤社長とか。
この人はわかりやすい「いいひと戦略」で、
お金配ったり性善説で事業をつくったりしてます。
ですが、たびたび、、、
「メッキが剥がれたシーン」
が目撃されてるという。
ひろゆきさんとの、
「児童養護施設にPC贈る企画」
が前澤さん側から、
「フォロワー増えづらいのでやっぱ中止で!」
みたいな理由で中止になったことがありました。
これは、当然ながらめちゃくちゃな大炎上案件。
最近だと、それこそ岡田斗司夫さんとも、ひと悶着あったようです。
具体的には「シングルマザー専用のマッチングアプリ」の件。
コレ、じつは岡田さんが前澤さんに授けたアイデア。
問題は、岡田さんに連絡せずに勝手にリリースしたところ。
しかも、前澤さんが「会いたい!」と岡田さんに会っていながら、
会った事実を口止めしていたということなので、なおさら闇深い……。
そもそも、お金配りの時点で一種のマーケティングですし、
それを「みんなのためです!」てきなスタンスでやるから、
「バカじゃない人ら」からは一定の不信感を集めるわけで。
※ついでに「評価をお金で買う」のは、【評価経済社会】で言うところの愚策です。
さいしょから、
「俺、お金配るので、ちやほやしてください!」
とか言うなら、
ぜんぜん好感もてますが、
裏に一物あってやるので、
その分のギャップが極大。
で、こういう炎上が続くと、
「あ、こいつ偽善者だな」
っていう評価でFAに。
【真偽の不一致】とは、こういうこと。
本書では、公私での表裏の激しさがバレて、、、
失脚したニクソン大統領の例が挙げられてましたが、
こういった「危うさ」を前澤さんにも感じてしまいます。
あと、これはフィクションですが、
【真偽の不一致】にうってつけな、
キャラクターを紹介させてください。
ラノベ原作でアニメ化した、
『ようこそ実力至上主義の教室へ』
に出てくる「櫛田」ちゃん。

こいつも、絵に描いたような「いいひと戦略」の体現者で、
裏はめちゃくちゃクズなのですが表では天使を演じてます笑
で、裏面がバレてとんでもないことになっちゃうんですね。
具体的には、クラス内投票にて退学寸前まで追い込まれる事態に。
それまで、表側の天使人格によってクラスの中心人物でしたが、、、
メッキが剥がれた瞬間、これまでの信用が吹き飛び、一気に凋落コースへ。
ほぼすべてのクラスメイトの「秘密」を握っていたほどの影響力でも、コレです。
この事例からも、【真偽の不一致】の威力がうかがえます。

あなたは、「裏面」を隠し通せますか?
「イヤな人戦略」とは何か?

ここまで「いいひと戦略」の話をしてきましたが、
反対に「イヤな人戦略」もあると思うんですよね。
本書では「それはやめましょう!」と書いてます。
大事 なのは「 いい ひと」 に 見える フレーム ─ ─「 状況」 や「 機会」 や「 局面」 を なるべく 増やし、「イヤ な 人」 に 見える フレーム を 減らす こと です。
岡田斗司夫 FREEex. 超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略 (Kindle の位置No.1252-1253). Rocket Inc. Kindle 版.
「いいひと戦略」は厳しくても、
「イヤな人戦略」を採らなければ、
「いい人」に自然と近づるんだ、と。
岡田斗司夫さんは、
【レコーディングダイエット】
も提唱してまして、
『いつまでもデブと思うなよ』
という大ベストセラー本も、
ちゃっかり出してますが、
このダイエット本の、
基本的コンセプトが、
「太る努力をやめる」。
「やせる」って力むより、
「太らない」って意識へ、
シフトダウンするって寸法。
これとまったく同じ構造で、
「いい人」になるぞって力まずに、
「イヤな人」になる努力は辞めよう、と。
こっちのアプローチであれば、
僕含めみんなやりやすいと思います。
なので、今度はこっち側にもフォーカス。
「イヤな人戦略」の【定義】【動機】【真相】と、見ていきましょう!
「イヤな人戦略」の定義
「いい人」と同様に、
「イヤな人」の定義を、
はじめに確認しておきます。
本書『超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』によれば、
A:欠点を探す
B:アドバイスする
C:陰でコソコソ言う
D:悪口で盛り上がる
E:ネガティブになる
F:内輪だけで集まる
Fの「内輪だけで集まる」は、意外かもしれません。
ここに関しては「ヤンキー化」「新陳代謝」など、
いわゆる「組織論」てきな観点からの警鐘に。
どういうことかといいますと、
内側に閉じ過ぎちゃうと損するから、
適度に「外部の視線」にさらされようね、と。
僕自身は、けっこう「クローズド思考」なのですが、
内部情報をオープンにしたり、新規を受け入れたり、
このように対策していけば、まあ大丈夫なようです。
ここのF以外に関しては、
ふつうに分かりますよね。
されたらイヤじゃないっすか。
見てても気分良くないので、、、
ということは確実に評価ダウン。
その瞬間は気持ちいいかもですが…。
長期的に考えたら、
採るべき戦略ではない。
やめていきましょうよ、と。
「イヤな人戦略」の動機
で、僕が言いたいのは、、、
ネットだと、何かと「イヤな人」になりがちだよね。
インターネットでの振る舞い、について。
もちろん、リアルでこういう人もいますが、
ネット上になると爆増しちゃう印象があります。
なんでかっていうと、、、
やっぱり一番は「匿名性」。
みんな、素性を隠しての運用です。
【匿名の傘】に隠されている状況ってのは、
ある種の「聖域」にいるような絶対感覚で、
なんでも言いたい放題言えちゃいますので。
面と向かっては、とても口にできないようなことまで、言っちゃいがちに。
「いいひと戦略」上でも、
「ネットで匿名はダメ!」
って禁止されてましたよね。
匿名でネットをやるのは超危険で、
じじつ、5ちゃんやTwitterなんかでは、
1ユーザーがA~Fまでぜんぶやっちゃいがち。
A:欠点を探す
B:アドバイスする
C:陰でコソコソ言う
D:悪口で盛り上がる
E:ネガティブになる
F:内輪だけで集まる
A:常に誰かをやり玉に挙げてます。
B:SNSはマウントのためのツール。
C:ネット&匿名という圧倒的「陰」。
D:炎上案件にわらわらと群がります。
E:メンヘラムーブしても「いいね」。
F:同じレベルの人間で集まりがち。
インターネット、とりわけSNSっていうのは、
【人間の「弱さ」や「醜さ」を増幅させる装置】
なのかもしれません。Twitterとかはとくに。

いい加減、SNSはやめましょう。
すくなくとも、匿名での参加はやめましょう。
そもそも、実名&顔出しできる度胸がない時点で、
なにを発言しても「エトセトラ」にしかなりません。
そりゃあパソコンやスマホの前にいる「自分」は、
自らの実存をしっかり感じられますが、コレ逆に言うと、
「自分たった一人」だけの感覚で客観は「その他大勢の一人」。
ようは、めちゃくちゃ不細工なナルシストのイメージ。
はてなブログでいそいそ悪口書いたり、
Twitterで激寒ポエムをたれ流したり、
ネット来てまで陰キャかよって話で。
悦に入ってるのは自分独りだけですし、
匿名な以上、あなたは所詮ネットだけの存在。
プラスの評価もマイナスの評価も意味ナッシング。
評価をリアルへ引き継げなければ、
やってることは本質的にムダだし、
いっさいがっさい「便所の落書き」。
つまり、球場で昼間からビール飲んで選手にヤジ飛ばしてるおっさんとおんなじ構造。
そういうアカウントと、
「ゆたぼん」だったら、
「ゆたぼん」の圧勝です。
「信用度」の面においては、
匿名=エトセトラ=観客なんぞ、
クソガキの足元にも及びません。
空振りもするけど「打席」に立ってるプレーヤーと、
口だけは一丁前の「客席」に埋もれたオーディエンス。
ほんもののダサい存在はいったいどっちでしょうか?
ちょっとここら辺は話がそれ気味ですし、
別のところで存分に語ろうと思いますので、
「イヤな人戦略」のところまで軌道修正。
で、いまの文章を読んで、どう思いましたか?
イヤな気分になった人もいるはずです。
図星だった人はなおさらでしょう。
(お前とか、とくにね。)
「イヤな人戦略」を辞めるんだったら、
僕が今言った(書いた)ようなことは、
やらないほうが無難だとわかってます。
B:アドバイスする(=マウントをとる)
に該当する禁則事項なので。
振り返ってみると、さっきまで、
「匿名だとネットは悪い方向に作用しがち」
みたいな話をしていたわけですが、
メタ的な視点で見ると、
コレは「実名でも同じ」。
匿名ほどではないけど。
つまり、インターネットを使う時点で、
そういう「負の引力」が発生していて、
僕らは、このことに自覚的であるべき。
匿名としても、
実名としても、
どっちにせよ。
ぶっちゃけ、これまでの僕は無自覚でした。
言い換えると、「イヤな人戦略」を採用していた、と。
ただ、本書を読み返してみてこのことに自覚的になれました。
同時に、ドでかく炎上するようなインフルエンサーも、「イヤな人戦略」なのに気づかされます。
・竹花貴騎
・イケダハヤト
・メンタリストDaiGo
俺様キャラだったり、
誰かを攻撃したり、
アンチ晒したり、
わかりやすく「イヤな人」です。
火種が見つかったら秒で燃えるくらいには、
ふだんからヘイトを集めていらっしゃる、と。
(※過去の僕も含めて、あと「ゆたぼん」も、)
じゃあなぜ彼らは「イヤな人戦略」なのでしょうか?
実名での活動なんだから、なおさらリスクが高いはずなのに。
先ほど述べたように、、、
「ネットだと、何かと「イヤな人」になりがちだよね。」
で終わってもいいんですが、
せっかくなのでもっと深堀りしていきましょう!
「イヤな人戦略」の真相
僕自身が「イヤな人戦略」を採っていたので、
なぜに「わざわざ危険を冒すのか?」が分かります。
知名度の多寡はあれども、根っこではみんな同じなので。
ブランディング上、
「極論」を言うことで、
目立てるってのもありますが、
※強キャラ感が出せて、情弱信者をいっぱい獲得できる。
ほんとうのところは、、、

弱い自分を守るための、防衛戦略だったりします。
「強いイメージ」や「怖いイメージ」があれば、
安易に舐められることはなくなりますし、
アンチも攻撃をためらうので。
アンチやクソコメを遠ざけたかったら、
ガチの訴訟ムーブを見せればよくて、
数年前に彼らやってましたよね笑
で、いったんヒールキャラになっちゃうと、
もう鞍替えは大変で、純化させる方がはるかに楽。
どんどんのめり込んで行っちゃうわけです。
盛ったり、
無理したり、
虚勢張ったり、
エスカレートしちゃいがち。
良くも悪くも数は獲れるので、
そのまま裸の王様で突き進む、と。
そして、たいてい炎上するんですけどね。
僕ぐらいの規模だと炎上はしません。
たぶん何言っても燃えないはずです。
嫉妬されるくらいの数は必要不可欠。
あと、ネット上で「イヤな人戦略」を採ってるような人たちは、
「自己愛性パーソナリティー障害」が疑わしくて僕自身もコレ。
幼少期の養育環境が原因の人格障害で、いわば病的ナルシスト。
こう見てみると、「イヤな人戦略」も一種の【生存戦略】と言えるでしょう。
ただし、「いいひと戦略」よりも優れているとはなかなか言い難くて、
弱メンタルな場合だとどっちをとっても地獄を見ると思います。
強メンタル(サイコパスやウォーリアー)なら、
どっちをとってもそつなくこなせそうですが、
僕らみたいな弱者系には死活問題です。
カレー味のうんこか、
うんこ味のカレーか、
みたいな話なので笑

けっきょく、ネットも諦めろってことですか?
まあ、ネットは「諦めろ」ってよりも、
「卒業すべき」だとは思ってますが、
(※きちんとリアルに根を下ろす)
僕自身もまだまだ諦めたくないし、
卒業できるほどの状況でもありません。
(※現実社会から断絶されたヒキニート)
大丈夫。
A:いいひと戦略
B:イヤな人戦略
の二者択一じゃなくて、、、
もうひとつ選択肢があります。
それが、「せいじつ戦略」です。
「せいじつ戦略」という道

「いいひと戦略」でもなければ、
「イヤな人戦略」でもない。
両方のイイトコロ取り。
僕が提唱する、、、
オルタナティブな第三の戦略。
「せいじつ戦略」を紹介させてください。
・定義
・目的
・理想
の流れで見ていきます!
「せいじつ戦略」の定義
「せいじつ戦略」の具体的な施策は、以下の通り。
A:嘘をつかない
B:大きく盛らない
C:ダサさを晒す
D:すぐ謝らない
E:ユーモア過多
F:フェアネス性
A:嘘をつかない
→ 嘘つきは政治家の始まりです。
B:大きく盛らない
→ 実力と乖離した数字は即バレ。
C:ダサさを晒す
→ 「ウンコ漏らした話」もする。
D:すぐ謝らない
→ 保身のために謝るのはダサい。
E:ユーモア過多
→ 「明るく楽しい」イメージを。
F:フェアネス性
→ あなたも私もお互い様でGO。
A~Cまでは「イヤな人戦略」の反面教師としていて、
D~Fまでは「いいひと戦略」の通底要素を取り入れ、
人から「せいじつ=オネスティ」だと認知されよ、と。
ちなみに、「いいひと戦略」と「イヤな人戦略」もおさらいは以下。
A:人への親切
B:折れない心
C:人を褒める
D:皆で仲良く
E:ノー揉め事
F:失敗を許す
A:欠点を探す
B:アドバイスする
C:陰でコソコソ言う
D:悪口で盛り上がる
E:ネガティブになる
F:内輪だけで集まる
もっと具体的には、、、
ドンピシャで「ホリエモン」。
堀江貴文さんがわかりやすい好例。
いちおう、本書の中では、
堀江さんは「いいひと戦略」
とカテゴライズされていましたが、
僕の中では違和感があったんですよね。
ガンガン炎上しているし、
ズバズバ言っちゃうし、
何かと攻撃的だし。
どう見ても「いいひと」ではないけど、
かといって「イヤな人」とも言い難い。
いったいなんなんだろうこの人は、と。
それで、本書の冒頭で書かれていた、、、
「ホリエモンはメルマガでうんこ漏らした話をする」
という箇所から「あっ」と思い至りました。
つまり、これは、
C:ダサさを晒す
なわけですよね。
「イヤな人戦略」と「せいじつ戦略」を分かつカギは、まさにココ。
メンタリストDaiGoとかは、ダサいところを見せないじゃないですか。
竹花貴騎もそうだしイケダハヤトもそうだし、かっこつけすぎな印象…。
A:嘘をつかない
B:大きく盛らない
にしても、とことん正直だし、
むしろ正直すぎた結果として、
野菜、餃子屋、手取り14万。
D:すぐ謝らない
→ もはや『炎上される者になれ!』ってタイトルで出版。
E:ユーモア過多
→ 昔(収監前)に比べたら印象がだいぶ柔らかくなった。
F:フェアネス性
→ 権力だろうが庶民だろうが見境なく噛みつくスタンス。
このように、いたるところで「人間味」があるんですよね。
キツイ印象もあるし、毒舌ぶりも発揮しちゃうんだけど、
代わりに「うんこ漏らした話」で自分も落とせる、と。
なんとなく、伝わってますよね?
ホリエモンのほかには、、、
それこそ岡田斗司夫さんだって、
見方を変えれば「せいじつ戦略」です。
とくに彼の場合は、
「ユーモアラスさ」
が抜群なおかげで、
ムズめな話や、
ドギツイ話も、
聞かせやすく、
上から目線をあんまり感じさせない印象に。
DaiGoが喋ったら炎上しそうな内容であっても、
「岡田マジック」みたいな空気感でほんわか中和。
ここら辺が「すごい上手いなあ」と感じてて、
もちろん還暦超えの「年の功」もあるはずですが、
本質的には「せいじつ戦略」が効いてると見てます。
あとはYouTubeで番組を持っている、
「喋れる漫画家」の山田玲司さんも、
「せいじつ戦略」の使い手でしょう。
堀江さんや岡田さんよりは、
知名度が落ちると思いますが、
彼も極めてオネスティな人です。
岡田さんと似たようなスタンスで、
(※てか、岡田さんから勧められてチャンネル立ち上げてます。)
エンタメや社会問題を解説してて、
本質や構造をとらえる「洞察力」もさることながら、
漫画家ならではの表現力や演出力もフルに発揮しつつ、
出演者やゲストを活かす「大乗ノリ」で番組を創ってます。
山田さんについては、
圧倒的父性があって、
フェアネス性が強め。
成功者側だし全く関係ないんだけれども、
「毒親」「不登校」の問題に関心があって、
たびたび熱弁されてますしダサさもよく開示。
堀江さん、岡田さん、山田さん。
彼らは良く分かってるんだと思います。
「インターネットでの適切な立ち振る舞い方」を。
その立ち振る舞い方を今回、僕は「せいじつ戦略」と呼称。
じつは、ほかにもたくさんいて、配信系の界隈だと、、、
・もこうさん
・加藤純一さん
・石川典行さん
なんかも、当てはまる方々です。
「イヤな人とは言い切れない誠実さ」
が根っこの部分にあって、そこが人気の秘訣。
この3人も、10年以上生き残ってますので、
(※それぞれの特徴や芸風は割愛しますが、)
キャラの演出において非常に参考になります。
というわけで、イメージはできたと思いますが、
「せいじつ戦略」上、すごくだいじなコトは、
「本当にはイヤな人だと思わせない運用」。
「いいひと戦略」を採っちゃうと、
言いたいことが言い難くなりますが、
「せいじつ戦略」であれば言ってもOK。
その代わりに、、、
・コミットメントの強さ
・ユーモアでの包み込み
・フェアネスなただしさ
このあたりマシマシで。
もっとシンプルに言うと、
「いかにダサく見せれるか」
にかかってるのかもしれません。
逆説的に、 「ダサいのが一番かっこいい」んですよ。
「イヤな人戦略」だと、
ダサさを「隠ぺい」しますが、
ここでは【戦略的】に出していく、と。
けっきょく、その方が燃えにくくなるし、、、
息を長く活動していけるってのが証明されてるわけなので。
(堀江さん、岡田さん、山田さん、もこうさん、加藤さん、石川さん)
「せいじつ戦略」の目的
今までの話でいくと、、、

それって、そういうネットタレントに限った話でしょ。
と思われるかもしれませんが、
いや、ぜんぜんそんなことなくて、
僕らパンピーでも有用な「戦略」です。
僕らもインターネットで情報発信していけば
たとえ彼らのような知名度はとれなくとも、
ちょっとした小銭や交流の獲得は可能に。
以前(2022年まで)の情報発信においては、
僕自身が月5~10万の不労所得を得られてますし、
zoomで会話するようなネット友達も2,3人できてます。
今現在はもろもろあって月収益が落ちていて月1~2万円です。
あと、情報発信を長期で休んだりガラッと方向性を変えたため、
ネット友達とも疎遠にはなってますが、実際に可能だという話。
なかなかの「イヤな人戦略」をとっていても、コレです。
ですので、「せいじつ戦略」でいけば、もっと期待できるでしょう。
今まで以上に、「自分からメッキを剥がす」のを意識してやっていきます。
本書や当記事の冒頭で、
「いいひとと絡みたかったらいいひとになる必要がある」
とありましたけれども、
単純に僕自身も、、、
「いいひと」や「せいじつなひと」
と付き合っていきたいです。
TwitterとかヤフコメとかYouTubeコメとかで、
コソコソぐちぐち悪口や自虐をたれ流してるような、
そういう【アカウント】とは一生涯、付き合いたくないし、
「それら」を、自分の圏内に近づけたくありません。
けっきょく「アカウント」って表現が正しくて、
客観的には「個」として認識されてないんですよね。
例えば、本人は「ぺこーらに告白しようと思ってる」とか、
大真面目に言い出してるけど、Vtuber側からそいつを見たら、
等しくキモイいち「スパチャ豚(ファン)」でしかないという構造に酷似。
いくら個体差があれど、人間にとって「ハエ」は「ハエ」なのと同じとも。
ネットで世界はひとつになりましたが、
もともとの居住区域が違いすぎるので、
見るのもシンプルにキツイんですよね。

地下が「完全匿名」、地上が「実名や顔出し」、上層が「ネットタレント」。
出典:『超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』
ふつうに家で暮らしてて、
庭からモグラなんか出てきたら、
さすがに誰でも「うっ」となるでしょ笑
僕もあなたも、
地下世界がいやなら、
地上ナイズしなきゃです。
そういうのもあって僕は、
「汚水にまみれた地下都市」
だと思っているSNSを辞めたし、
コメント欄も閉じることにしました。
先の図で言うと、、、
「地下」からの【重力】
をできる限り無効化しよう、と。

いっしょに、醜い地下世界を飛び出しましょう。
「せいじつ戦略」の理想
「せいじつ戦略」の目的地も、
「いいひと戦略」と同じです。
「居心地の良いコミュニティ」。
けっきょくは、コレに尽きます。
金持ちは金持ちで集まるし、
半グレは半グレでつるむし、
同じ属性で固まるって寸法。
冒頭であった話のように、
【贈与】で満ち溢れた世界に、
どうせなら行きたくないですか?
たとえ、、、
・無職
・ニート
・ひきこもり
であっても考え方ひとつで変わるはず。
【憎悪】を基軸としたインターネットも、
【贈与】を基軸としたインターネットも、
どちらの世界も、、、すでに存在してます。
選ぶのは、僕たち自身です。
【贈与】の世界観や、
せいじつコミュニティ、
理想の実現にむけて、
僕はこれからも、情報発信し続けるでしょう。
いちおう【孤独紐帯構想】と呼んでて、
「100万人のフォロワーより1人の友達」
をスローガンにスローリーに進行中です。
その第一歩として「公式LINE」を開いていますので、
僕とフィーリングが合う方は「友達登録」お願いします。
ビジネス目的ではありませんので気軽にメッセージください。
そんなこんなで、今日はおしまい。
はい、お疲れ様です。
また次回もお楽しみに!
『無職イズム』のよぴでした。
ウェルカム・トゥ・ザ・無職イズム!!!
ばいばい~。
また見てね~☆
対談本も含めて、岡田さんの書籍はほぼ読んでます!