こんにちは、洋画はヒューマンドラマ派のよぴです。
このたび、またひとつの名作に人生を教わりました。
今回、至高のヒューマンドラマ映画である「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」をご紹介したいと思います。
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」は、≪くすぶり続ける若き天才≫ウィルと≪深い孤独の中にいる中年≫ショーンの友情とそれぞれの人生の旅立ちを描いた作品。
ざっくりいうと、「人生において、挑戦をしなければこのままの日常が続く。失敗して傷つく自分も受け入れて、挑戦しよう」という趣旨の映画です。
つまり、「飛び込め」ってことです。
これまで、失敗を恐れて挑戦を避けてきた類の自分にとっては、グサッと刺さるものがありました。
しかも、この映画は当時まだハーバードの学生だった若き日のマット・デイモンが書いた脚本をもとに作られています。
後述しますが、そうやって「飛び込んだ」結果、彼はいまや大スターですよね。
説得力が半端じゃない……。
なので、不安や恐れが邪魔をしてなかなか挑戦できなかったりする人に、ぜひ一度みてもらいたい作品です。
「自分も思い切って挑戦してみよう」と、勇気をもらえる内容になっています。
ちなみに、こちら1998年アカデミー賞9部門でのノミネート作だったりします。
名優ロビン・ウィリアムズの「助演男優賞」、当時まだルーキーだったマット・デイモンとベン・アフレックが持ち込んだ脚本が「脚本賞」、をそれぞれ受賞しています。
おしくも作品賞は逃していますが、この年の受賞作はあの「タイタニック」。
これは、いたしかたなし、といったところですね。
ただ、「『タイタニック』は見てるけど、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は見たことないな」って人にもぜひ見てもらいたい。
こちらも、間違いなく名作です。
実は僕も前までは全然名前を知らなかった作品だったのですが、実際に見てみると……、
✔ 作品としての完成度の高さや直球なメッセージ性
✔ マット・デイモンやロビン・ウィリアムズの熱演
こういった要素に、もののみごとに引き込まれちゃいました(笑)
前置きはこれくらいにして、さっそく見ていきましょう!
目次
1.「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」の作品紹介
公開日:1998年3月7日(日本)
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マット・デイモン、ベン・アフレック
出演者:ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)、マット・デイモン(Matt Damon)、ベン・アフレック(Ben Affleck)、ステラン・スカルスガルド(Stellan Skarsgård)、ミニー・ドライヴァー(Minnie Driver)
受賞歴:第70回 アカデミー賞 (1998年)にて、助演男優賞、脚本賞。第55回 ゴールデングローブ賞 (1998年)にて、脚本賞。第48回 ベルリン国際映画祭 (1997年)にて、銀熊賞(貢献賞)。第3回 放送映画批評家協会賞 (1997年)にてオリジナル脚本賞/ブレイクスルー賞を受賞
ジャンル:ヒューマンドラマ
2.「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のあらすじ
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
第70回 アカデミー賞 で 脚本賞 に輝いているこの映画ですが、実は脚本を書いたのは若き日のマット・デイモンとベン・アフレックの二人です。
そして、この脚本こそが、まだ無名だった二人が俳優として世に出るきっかけを作っています。
この脚本がなかったらもしかしたらマット・デイモンもベン・アフレックも活躍してなかったかもしれません。
無名俳優たちの持ち込んだ脚本が評価されて彼らは一流スターに。
そしてこの脚本の内容は、くすぶっていた天才青年ウィルが自分の人生を取り戻す、という内容です。
俳優たちの人生と作品内容、どちらもいわば「サクセスストーリー」。
物語が生み出された背景と、作品内の内容がリンクしているところが実に面白いです。
ということで、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のあらすじ詳細のご紹介です。
まだ見てない人は、ネタバレなしの方だけご覧ください!
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のあらすじ紹介(ネタバレなし)
MIT(マサチューセッツ工科大学)で清掃員して働く労働者階級の青年ウィル・ハンティングはある日、教室外の黒板に記された数学の難問を目にしました。
この問題をウィルがいとも簡単に解いたところから、物語がスタートします。
問題を出したフィールズ賞(数学の権威あるオリンピックのようなもの)受賞者の数学教授ランボーは、ウィルの天才的な頭脳に目を付け、労働者の彼を救い上げようと働きかけます。
ランボー教授が巧みにウィルを誘った結果、ウィルはランボーと一緒に数学の難問を解くようになりました。
と同時に、何度も鑑別所入りを繰り返す素行の悪いウィルのカウンセリングも行います。
しかし、頑固なウィルは送られてくる心理学者やセラピストをことごとく撃退。
最終手段として白羽の矢がたったのは、ランボーの旧友ショーン・マグワイアでした。
ウィルの更生を引き受けた心理学者のショーンは、さっそく彼を自分の研究室に呼び出すが……。
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のあらすじ紹介(ネタバレあり)
これまでのカウンセラーたちにやってきたのと同じように、ウィルはショーンをからかいます。
具体的にはショーンの死別した妻のことを侮辱したんですね。
これにキレたショーンは、最初の穏やかな表情から一変、すさまじい勢いでウィルを押し込めます。
※ここはかなり迫力があるシーンです。
同時にショーン(ロビン・ウィリアムズ)の名演技が光った場面のひとつでした。
しかし、ショーンはウィルと向き合うことに決めます。
翌日、川辺のベンチにウィルを呼び出したショーンは、長い独白をはじめます。
昨日のことを、眠らずに考えた。ある結論が出て、その後は君のことを忘れてぐっすり眠った
君は自分の言葉が分かっていない子供だ。美術の話をすると君は美術本の知識をひけらかすだろうし、ミケランジェロのことにも詳しいだろう。だがシスティナ礼拝堂のにおいを知っているか?あの美しい天井画を見上げたことがあるか?
女の話にしたって、君は女と寝たこともあるだろう。だが、自分をさらけ出した女を見たことはあるか?
今の君が知性と自信を持った男だとは思えない。君は生意気なおびえた若者だ
ウィルの本質を見抜いたショーンはこれでもかというくらい、言葉でコテンパンに彼を打ちのめします。
そして最後に、
本の知識ではなく、君自身の話なら喜んで聞こう。あとは君次第だ
と言って、ウィルに決断を任せます。
知識があることは素晴らしいですが、経験を通してしか語れない深い喜びや悲しさを知らない人間なんて薄っぺらい、という、人生の先輩ショーンからの厳しい指摘ですね。
ここから、ウィルは徐々に変わり始めます。
ショーンと真剣に向き合うようになりました。
ある日、ウィルは自分が付き合っている彼女のことをショーンに打ち明けます。
ウィルが本当の意味でショーンに心を開き始めた瞬間です。
彼はこの前、彼女に電話をかけようとしましたが、なぜか電話をかけるのをやめました。
これはウィルが彼女が自分にとって「完璧な彼女」じゃなくなり、また、自分も彼女にとって「完璧な自分」ではなくなることを恐れたためです。
ウィルはそうした自分の中の「怖れ」をショーンに吐露しますが、
誰とも本気で付き合わずに一生を過ごすのか? 本当に大事なのは君らが互い取って完璧か、だ
と、ショーンの厳しい指摘。
「怖れを超えて飛び込むしかない」
こういった教えです。
加えて、ショーンは亡くなった奥さんとの思い出話を詳細に語りだします。
ショーンも、ウィルに対してはっきりと心を開きました。
ここから、ショーンとウィルはお互いに個人的な話をしあうような仲になります。
ウィルは、彼女ともう一度真剣に向き合おうとします。
彼女との仲は上手くいき、ウィルは地元の友達に彼女を会わせることになりました。
そんな中、唐突に、彼女との間に破滅が訪れます。
ウィルは「カリフォルニアに一緒に行こう」という彼女からの誘いを受けました。それに、彼は応えることができません。
彼女が自分を愛さなくなる可能性、捨てられる可能性を訴えます。
ウィルの中での強い、とても強い≪怖れ≫が表出した瞬間です。
これは過去にウィルが父親に虐待されたトラウマに起因するものでした。
結局、ウィルと彼女は喧嘩別れしてしまいます。
悪いことは続くもので、そのあとにウィルはランボーとも決定的に決別してしまいます。
ランボーは、ショーンとウィルを引き合わせた張本人。
彼はウィルの才能をムダにしたくないがために、彼に就職先を斡旋したり、研究職を勧めたりしました。
ウィルは全く乗り気じゃなく、そのことでランボーと衝突してしまいます。
ウィルはショーンのもとを訪れます。
しかし、ここでもウィルはショーンと決裂してしまいます。
これはショーンが「自分が傷つくのを恐れるな。本当は君は何をしたいんだ。君はわざわざ電車で40分もかけてMITで数式を解いている。実際のところどんな職業につきたいんだ。」
と問うたことに対してウィルが、「羊飼いになりたい」とすかしたことを言い始めたからです。
ショーンは失望します。またしても、ウィルが自分自身から逃げ始めたからでした。
二人は別れます。
それからのウィルは、自分の街で適当な職についてこれまでのように生きていこうと決めます。
しかし、いつもウィルを車で迎えに来る親友のチャックが、それを否定します。
「お前には才能があるから、それを無駄にすることは許さない」といったことをウィルに告げます。
お前が20年後もここに住んでいたらお前をぶっ殺す。脅しではない、本気だ。
お前は宝くじのあたり券をもってる。ただ、お前はそれを現金化する勇気がないんだ。
お前がこの町で暮らし続ける自分自身を許せても、おれはお前を許せない。
ここは個人的には作中1,2を争う名シーンです。親友のチャックのウィルに対する深い愛と男気がまぶしい……。
一方で、もうひとつの決別が起こりっていました。
旧友同士だったランボーとショーンです。
ウィルと決別したランボー、同じくウィルと決別したショーンでしたが、彼らはウィルの将来を巡って激しく言い争います。
ランボー「ウィルが敗残者や負け犬になってもいいのか。君は俺のようにフィールズ賞を取れなかったことをひがんでいるんだな」
ショーン「なんて思いあがりだ。自分の尺度を彼に押し付けるんじゃない」
ここに、ウィルがおり悪く鉢合わせになりました。
部屋を出ていったランボーでしたが、ショーンは残ってウィルと話します。
彼女と別れたことを、ショーンに話しま始めました。
ここで話はさらに深まり、ショーンの幼少時代までさかのぼることに。
以前の会話で、ウィルが虐待されていた過去を知っていました。ショーン自身、虐待された過去があります。
「お前はわるくない」
そう繰り返しながら、ショーンはウィルににじり寄っていきます。
ウィルは泣きながら、ショーンに抱き着きました。
お互いに抱き合い、「ありがとう」と言い合って、二人は別れました。
それは、ウィルとショーンが完全にお互いのことを理解した瞬間でした。
そして、ついにショーンとの最後のカウンセリングの日が訪れます。
妻の死後、孤独を抱えて人に心を開けなかったショーンでしたが、ウィルと出会うことによって彼は旅に出ることを決意したと話します。
自分の人生を、もう一度歩き始める決意をしました。
ウィルも、自分が地元の企業に就職することにしたことを告げます。
ウィルはショーンに連絡先を聞き、「また連絡する」と言って二人は別れました。
考えてみれば、お互いがお互いに、孤独やトラウマを癒しあっていたのかもしれません。
その後、ウィルはチャックをはじめとする悪友たちに、誕生日プレゼントして中古の車をもらいました。
その車で、ウィルはショーンの家のポストに、別れの挨拶として置手紙を入れに行きます。
そんなウィルの目には、新しい人生を歩み始める者の決意のようなものがこもっていました。
しばらくたって、いつものようにチャックがウィルを家まで迎えに行きます。
しかし、ウィルはいません。
ついにウィルが旅立ったのだと理解したチャックは、かみしめるようにうなずき、さみしそうに笑っています。
チャックは仲間内に「やつはいなかったよ」と告げました。
彼らも嬉しそうな、と同時にさみしそうな、かなり複雑な表情をしています。そんな顔のまま、彼らは遊びに出かけました。
ショーンへの置手紙には、彼女がいるカリフォルニアに行くという内容の文がしたためられています。
カメラは、カリフォルニアに向かう道路を走るウィルの中古車を映します。
車を映しながらエンドロールが流れます。
こうして、物語は幕を閉じました。
3.「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」の見どころ

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続いて、「グッド・ウィル・ハンティング」の見どころについて、解説していきます。
正直、見どころが多いこの映画ですが、中でも特に胸を打つようなポイントがありましたので、そこを中心に紹介していきます。
互いに心を通わせていくウィルとショーン
ますは物語の軸となる、ウィルとショーンの交流です。
最初は分かり合えずにいた二人ですが、徐々にお互いの深い部分をさらけ出すようになります。
これはショーンの懐の深さといいますか、ウィルに対するコミットメントの強さ(=真剣さ)によるところが大きいように思えました。
ショーン自身、妻を亡くして孤独に苛まされていましたが、もう一度誰かと真剣に付き合うときだと思っていたのかもしれません。
初めて会ったウィルに侮辱されたあとも辛抱強くウィルに向き合ったり、ウィルのことを思ってランボーと衝突してしまったり、嫌われてしまうような厳しいことをウィルにぶつけたり、やさしくウィルを見守ったりしてきました。
ウィルという難しい問題を投げ出したくなるようなことも何度もあったと思います。
それでも、ショーンはウィルと向き合った。
ウィルも、逃げずにぶつかってきてくれたショーンと交流していく中で、これまでずっと逃げ続けてきた「自分自身」に向き合うようになりました。
最終的に、ウィルは自分の人生を自分で歩いていくことに決めます。ボストンを出て、カリフォルニアに向かいます。
ショーンも、ウィルとの交流がきっかけで、「自分の人生をもう一度ベット(賭け)しよう」と決意しました。インドや中国などの未知の地へ旅に出ることにしています。
起点はショーンによるものでしたが、実は似た者同士であったショーンとウィルはお互いがお互いにいい作用を及ぼしながら成長しあってきました。
結果、二人は分かれ、それぞれの道を進みます。
くすぶっている天才青年と暗い過去をもつおっさん同士の真の友情……。
素敵すぎます。
親友チャックのかっこよすぎる男気
ウィルの親友チャック(ベン・アフレック)が控えめに言ってもかっこよすぎます。
ウィルの才能を認めて、「お前はここ(ボストンの地元)にいるような人間じゃない」と背中を押します。
そんなことを言えば当然、ウィルとは別れることになるのですが、それがウィルのためになると考えての発言です。
子供のころから一緒に生きてきた親友にそんなこと、なかなか言えませんよね。
また、ウィルに中古車をプレゼントしたり、ウィルの突発的なケンカに付き合ったり、職を失ったウィルに自分の仕事を紹介したり、いいやつすぎて目も当てられません(笑)
そんなチャックが工事現場でウィルに言い放ったセリフが深く胸に刺さります。
俺が感じている一番のスリルは、車を降りてお前んちの玄関に行く10秒間だ。ノックしてもお前は出てこない。なんのあいさつもなくお前は消えてる。そうなればいいと思ってる。
そして、物語のラストでは、チャックが考えていた通りに、ウィルは突然姿を消します。
深い……! 深すぎる……。
先述していますが、この脚本を書いたのはまだ大学生だったマット・デイモンですからね。
アカデミー賞 主演男優賞 にノミネートされる白熱の演技といい、アカデミー賞 脚本賞 を受賞してしまうストリーテリングの才能といい、爽やかなイケメン具合といい、もはやなにがなんだかわかりませんね(笑)
ランボー教授とショーンの和解
ネタバレありのあらすじではあえてかかなかったのですが、旧友であるショーンとランボーの和解も、かなりぐっとくるシーンでした。
ウィルの将来を巡って、二人はお互いに殴り合い寸前の大喧嘩をしてしまうのですが、そのあとに彼らは冷静になってもう一度語り合います。
二人は自分の未熟さを認め、お互いに謝りました。
ショーンの研究室を訪れたランボーは、
「ショーン、その……」といいかけます。
そんなランボーを、ショーンは笑顔で遮ります。
「ジェリー、僕もだ」
お互いに多くは語りませんでしたが、かえってそれが二人の「和解」を雄弁に語ります。
そして、話は半年先の同窓会のことになり、
またしても端的で秀逸な会話に。
今飲もう
いいね、名案だ
その後、昔のように親しげに話しながら酒場に向かう二人の後ろ姿が映し出されます。
4.僕の視点から見た「グッド・ウィル・ハンティング」
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「グッド・ウィル・ハンティング」の表立ったテーマとしては、「恐れずに飛び込もう」というシンプルで普遍的な難題を伝えていると思います。
一見、陳腐なテーマに思えるかもしれませんが、このことを伝えようとしていた人物を思い出してください。
そう、若き日のマット・デイモンとベン・アフレックです。
成功する前の彼らが、純粋な気持ちで「恐れずに飛び込もう」と宣言しています。
そして彼らは本当に飛び込みました。
また、「グッド・ウィル・ハンティング」の脚本が完成してから、実際に映画化されるまで実は5年もの月日が流れています。
その間、二人は無名でしたからいろいろな苦労をしたと思います。
ただ結果的に、「グッド・ウィル・ハンティング」は映画化されてアカデミー賞で 脚本賞 を獲得。そして二人は数々の映画で主演を務める大スターに。
「飛び込んだ」その先で、大きなものを手に入れました。
一方で、作品内で多く語られているように、「飛び込んだ」あとで傷つくこともあります。
ウィルと彼女、ウィルとランボー、ウィルとショーン、ショーンとランボー。
彼らの間には決裂があり、そして和解がありました。
実際問題、恋愛や仕事など、「飛び込ん」だとしてもうまくいかなかったり激しく傷ついたりすることのほうが多いと思います。
でも、飛び込まなかったら何ひとつ得られない。
傷つかない代わりに、いまいる日常の延長がずっと続く。
「本当にそれでいいのか?」
そう、映画が主張しているように捉えられました。
本作を通して、ショーンやウィルの生きざまを通して、「恐れずに飛び込む」大切さを教えられたように感じています。
5.「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」はこんな人におすすめ

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「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」には派手なアクションシーンも、知的なカタルシスも、ハイセンスなかっこよさも、わかりやすい面白さはなにもありません。
ただ、作品全体を通して、前向きに生きるきることへの「勇気」をもらえるような映画になっています。
毎日がつまらない人や消耗してしまっている人、挑戦を恐れている人に特におすすめな映画です。
ヒューマンドラマが好きな人
まず、ヒューマンドラマ好きな人には間違いなくはまると思います。
ヒューマンドラマとして完成度がかなり高く、 助演男優賞 を獲得したロビン・ウィリアムズはじめ、俳優たちの演技も光ります。
特に、後半にかけてはドラマが一気に盛り上がるので、かなり作品世界に没入してお楽しみいただけると思います。
現在どこかくすぶっている人
ウィルのように、またショーンのように、過去がきっかけで自分自身に対して頑固になってしまっている人、どこかくすぶってしまっている人にもオススメです。
単純に、気づきや勇気をもらえます。
僕は、ウィルが旅立つことにした地元や仲間たちとの暮らしを、くすぶっていた過去(フリーター時代やニート時代などの毎日がどこかつまらない現状)に投影して見ていました。
僕に近い現状がある人は、投影して重ね合わせながら映画を見るのもいいとおもいます。
深く感情移入できるので、後半やラストでの感動シーンもより一層楽しめるはずです。
挑戦できない自分が嫌いな人
挑戦しようと思っていても、その先の失敗などが怖くてなかなか一歩踏み出せない人、そしてそんな自分を自己嫌悪してしまっている人、ぜひ見てください。
映画の中ではウィルも自分から逃げ続けています。
ショーンもウィルと会うまでは数年間ふさぎ込んでいました。
でも、最後には自分に向き合って、新しい道を歩き始めています。
僕も、もっと果敢に挑戦できない自分が嫌いです。
でも、ウィルやショーンのようにもがいている姿が、本当は自然なのかもしれません。
ガンガン挑戦して、ガンガン成果を上げるような、そんな都合のいい自分は存在しないってことがわかりました。
もしかしたら、挑戦できない僕たちは、自分に期待しすぎているのかもしれません。
それよりも、現実の自分に目をむけて、出来るところから挑戦したり、負けたくない分野で必死に戦っていく方が、下手に消耗しないで生きて行けそうです。
ウィルやショーンのように、迷いながら、もがきながらも、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
最後まで読んでくださり、マジでありがとうございます<(_ _)>
以上、『無職イズム』管理人のよぴがお送りしました。
それでは、また別の記事で!
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